呪月の罪人は檻の中・５ : ドリームメーカー

呪月の罪人は檻の中・５

shizuku 2024/10/31 21:43 47 0 0 0

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shizuku ーー少年は異世界を奔走する。自身の『理由』を探すため。 ※中編です。作者が他サイトで完結させた小説を元にした、ノベルゲームです。 0〜10ほどのエピソードに分かれると思われます。 ※一本道シナリオ(小説まんまなんで……)

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      "p": "唐突だが、俺は、自分の家族が好きだ。"
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      "p": "これ以上は無いと、自分も将来こんな家族を得たいと漠然と考えるぐらいに。"
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      "p": "けれど、そんな家族は今、全員が別方向を向いている。"
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      "p": "その切っ掛けは、俺の憧れでもある兄の烈志だった。"
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      "p": "彼が大学に入学して間もなく、未成年者としてはよろしくないどころか、人としても良いとは言えない連中——いわゆる《悪友》と連むようになった。"
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      "p": "理由は分からない。  もしかしたらそんなもの無いのかも知れない。"
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      "p": "……もうすぐで入学から二年経つけれど、兄が家に帰ってきたのは一回だけだ。"
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      "p": "そのときは父が珍しく声を荒げるのを母が必死になだめ、俺はすっかり変わってしまった兄に動揺して、まともに声もかけられなかったんだ。"
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      "p": "いや、何か焦って叫んだかも知れない。覚えていない。"
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      "p": "今日は……今日と言って良いのか微妙だが、俺が家を飛び出す少し前に父と母が連絡をまともに受けない兄について話していた。"
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      "p": "俺は学校から帰ってきた後、それをリビングの扉の前で聞きながら、何か出来ないかと模索《もさく》していたっけ。"
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      "p": "結局、何も無かったけど。いや、確かそんな中で。"
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      "p": "【母】「———そういえば、友志もね——」"
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      "p": "母が急に俺の名前を出したことに本当に驚いたんだ。"
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      "p": "俺はそこで会話の続きを聞きながら、ようやく気がついた。"
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      "p": "すっかり前と態度が変わって、無口で無表情になった俺も、両親から見たら心配の種なのだと。"
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      "p": "兄に憧れていた俺がショックで兄の後を追うのではないかと危惧されているのだと。"
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      "p": "俺は両親に兄以外のことで悩ませたくなくて、意を決してリビングに入り、口を開こうとした。"
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      "p": "「俺は平気だよ」って。"
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      "p": "でも、返ってきた言葉は、件の一言だけだった。"
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      "p": "・　・　・"
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      "p": "俺はたびたび双子に、パーツを組み合わせる時に慎重にやるように言いながら、作業を進めさせると、外が完全に暗くなる頃にようやく、二輪の矢車菊が咲いた。"
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      "p": "【アン&アン】「「でっきたー、でっきたー」」"
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      "p": "嬉しそうにベッドの上で跳ね回る二人を見ながら、俺は約束を果たせたことに安堵のため息を零す。"
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      "p": "ぼんやりと、自分の手の中にある見本用の真っ白な矢車菊を見ていたら、急に世界史の教師が言っていたことを思い出した。"
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      "p": "『ドイツ連邦共和国の国花のコーンフラワーは古くから和名で矢車菊と言います。この花を国花とする国には他にエストニア共和国などがあり、またその理由は———』"
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      "p": "俺が真面目に授業を聞いていない証拠になってしまうが、教師が言ってたことの後半はちっとも覚えていない。"
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      "p": "異世界人の双子の兄はこの花をどこで知ったんだろう。やっぱり図鑑か？"
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      "p": "今のところ見て来て思ったことだが、魔界にはやはり俺にとって常識はずれな物ばかりが溢れている(食事以外)。そんな中に矢車菊があるようには思えない。"
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      "p": "それも、お茶会で話すとでも言うのだろうか。"
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      "p": "それとも、先ほどの紙切れが本当にヒントをくれるとでも言うのか。"
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      "p": "その後で双子から「「ねとけ——。ユーシおやすみー」」と言い残されたものの、慣れないベッドと枕で逆に目が覚めてしまった。"
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      "p": "いや、寝心地は良いと思う。凄いふっかふかだし。"
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      "p": "あと言うなれば、俺、制服のズボンじゃ寝れないんだよな。"
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      "p": "兄の髪の色は俺や周りの人とは違って母さん譲りの薄い茶色だった。"
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      "p": "俺が見つめる間に、やがて声だけでなくその霧自体が女性の姿へと変貌する。"
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      "p": "それ自身が「白」という概念なのではないかと思うほど。その印象は鮮明だった。"
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      "p": "俺の足が生まれたての子鹿状態なのを見て、どうやらその霧は笑いを堪えているようだ。"
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      "p": "それはぐんっと俺の片手を引いて、俺のことをベッドの上に乱雑に投げ出す。"
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      "p": "いきなりだったので肩が痛い。さすがに脱臼はしていないだろうけど。生まれて始めて肩がくきって言った。"
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      "p": "【こらこら少年、逃げないの〜】"
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      "p": "【だって、少年が来てからみんな楽しそうなんだもの。ワタシも混ぜて欲しいじゃない？せっかく、ワタシが少年をつれてきたのに】"
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      "p": "ひゅっと喉から音がした。気がする。"
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      "p": "こいつが……あの霧が、俺を魔界に《つれてきた》？"
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      "p": "ああ、確かに俺はあの紙くずに、  \u003Cくれるなら\u003Eヒントが欲しいとそう言ったけれどこれはヒントなんかじゃない。"
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      "p": "彼女は言った「楽しそう」だって。"
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      "p": "つまり、この人には……俺を元居た世界に返す気はさらさらない。先ほどから、態度でもそう言っている。"
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      "p": "だからこれはヒントじゃない。これは、俺の選択肢が一つ潰されただけだ。  俺自身の意志じゃなく他人の意志で。"
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      "p": "質が悪いのは、この人はただ誰かと遊びたいだけだということ。"
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      "p": "ひどく純粋で無邪気なだけ、そうとしか言えない。"
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      "p": "【そんな露骨にがっかりしないでよ少年。ワタシは変化が欲しかっただけよ？ワタシ達はずぅぅぅっとこの檻にいなくちゃいけないのよ〜。たいくつぅ～。"
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      "p": "だから、自分の欲望を優先したの……それのどこが悪いの？  ただの———よくある正義じゃない】"
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      "p": "一瞬で表情を無くしたその声は心底冷たいものだった。"
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      "p": "今俺はケガは一切していない……ここに来た時に直された？いやそれでもこの事は覚えてそうだけど。"
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      "p": "【友志】「じゃあ、尚更なんで」"
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      "p": "【友志】(話が通じねえ！！)"
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      "p": "嬉しそうにウキウキしている彼女とは正反対で、俺はこのままベッドの上で気絶しそうになっている。"
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      "p": "だがそういうわけにはいかない。一つはヒントがもらえたのだから、これからなんだ。ここで引くわけにはいかない。"
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      "p": "しかし、こいつが言う魔女とはおそらく魔法使いのことだろうけど、それを言う時だけ皮肉めいた笑みを浮かべていた。この人達仲が悪いんだろうか。"
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      "p": "【友志】「……俺は交通事故が原因で魔界に来たと？」"
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      "p": "俺なりに精一杯の解釈をぼそりと呟くが、彼女はおしいと言わんばかりに、人差し指を一定のリズムで振った。"
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      "p": "……俺には悲しいほどに心当たりが無い。今まであって来た人達は全員始めて会った人だったはずだけど。けれど、その人が俺を事故から助けるために、俺の魂だか……精神？みたいなのだけを、一回魔界に連れて来たということで間違い無いかな。"
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      "p": "【友志】「なんで聞こえてんだよ。そして答えになってねぇし」"
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      "p": "なってるよー。  ここ魔界は、魔女が作った罪人のための檻だ。管理人であるあの魔女は一般人を長く滞在させるわけにはいかない。代償を取らなきゃいけなくなるからね。"
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      "p": "だから、ワタシ。罪人の刑期を受ける気がないワタシなら、"
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      "p": "連れて来た人間をワタシの玩具として無理矢理滞在させられる】"
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      "p": "【つ・ま・り——、少年はワタシの玩具にされる前に帰らないと、魔女の力でも元いた世界に返せなくなっちゃうの。料理長のジャンみたくね☆"
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      "p": "ワタシに依頼した子はそれを知った上でそうした。今は少年を陰で支えているよ】"
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      "p": "【友志】「……その人はなんで俺のことを助けてくれたんだ」"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【友志】(知らない、世界の人のはずなのに)"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "俺が銀の目から逸らさずにまっすぐに向かい合うと、彼女は驚嘆したように口笛を吹いた。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【ありら、さっき自分が言葉足らずだーとか落ち込んでたのに、も——う立ち直っちゃったの？】"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【友志】「双子には、また今日みたいに折り紙を教える。それで、友人になってもらう」"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "今決めたことだけど……。何もしないで時間の解決を待ったとしても、それは上手く言った試しがなかったのだから、腹をくくるしかあるまい。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "俺が小さく自分への確認に頷いていると、いつのまにか霧は俺の顔を覗き込んでいた。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【……それで自分勝手に仲直りってわけ。ま、アンはきっと気にしてないけどね罪人だし。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "ほんと、アンタのその目、つまらないわ】"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "両手首に巻き付いていた鎖が急に強く締まり出す、俺が慣れない圧迫感に黙っていると、彼女はため息を吐き窓枠に腰掛ける。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【友志】(どうしよう！　これ、取れない！！)"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "俺があたふたしている中、急に城全体が地震の時のようにがくんと一度揺れた。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【友志】「え、地震？」"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "その疑問に答えてくれる人物はここにはおらず。  ただ霧が窓枠から浮き上がって外に出ただけだった。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "その中途半端に浮いた体勢のままで彼女は俺の方を一瞥し、ぽつりと"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【じーさん今度覚えといてよ】などと洩らした。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "……じーさんって、誰？"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【少年は楽しめそうだったのにな。ま、いっか。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "答えはねぇ、忘れんぼな少年には教えたげなーい。ばっばーい☆】"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【友志】「ちょ、おいっ待て！」"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "俺が彼女の服を掴もうとすると、一斉に目の前から姿が霧散してしまった。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "窓を閉めようにも、もう全部外に出て行たのだから一部分すらも残るはずが無い。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "俺は、ベッドで胡座をかき、自分の手首に付いた鎖の後を見つめながら、ずいぶんと久しぶりに舌打ちをした。"
    },
    {
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      "p": "もうやらない、そう兄と昔約束したのに。"
    },
    {
      "c": "msg",
      "p": "【友志】「……何を忘れてるってんだよ」"
    },
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      "p": "あの、愉快犯め。"
    },
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      "p": "・　・　・"
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      "p": "呪月の罪人は檻の中・５・了"
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