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星と地球が落ちるとき
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星と地球が落ちるとき
by
ainoaisatu
2024/11/08 21:56
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ainoaisatu
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Original dream
このドリームは [356]
星と地球が落ちるとき
を元に作成されました。
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{ "lines": [ { "c": "layer", "p": { "no": "0", "src": "266", "path": "20120818005224_72db3d07.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "ここがどこかもわからない。" }, { "c": "msg", "p": "身体の感覚もない。" }, { "c": "msg", "p": "もう何日、いや何年、何十年ここでいるかもわからない。" }, { "c": "msg", "p": "最初こそ死にもの狂いで抵抗した。" }, { "c": "msg", "p": "だが、声はでず誰の耳にも届かない。" }, { "c": "msg", "p": "私は声の出し方すら忘れてしまったのか?" }, { "c": "msg", "p": "そもそも私以外の人間がここにいるのか?" }, { "c": "msg", "p": "月日が経つにつれ、忘れたくない記憶たちが" }, { "c": "msg", "p": "この黒い空間の中に溶け込んでいく。" }, { "c": "msg", "p": "ここは地獄か。私は罰をうけているのか。" }, { "c": "msg", "p": "では私の犯した大罪とは…?" }, { "c": "msg", "p": "私は今にも消えてしまいそうな自身の記憶を壊れたものを優しく扱うかのように" }, { "c": "msg", "p": "記憶の断片を一つ一つ繋いでいくことにした。" }, { "c": "msg", "p": "・・・・・・・・・" }, { "c": "msg", "p": "・・・・・・" }, { "c": "msg", "p": "・・・・" }, { "c": "msg", "p": "・・" }, { "c": "msg", "p": "ー" }, { "c": "layer", "p": { "no": "1", "src": "23", "path": "20120731134713_540a7b5f.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "?「・・・・・・・あ・・。」" }, { "c": "msg", "p": "?「いつのまにか眠ってたのか・・・。」" }, { "c": "msg", "p": "?「それにしてもおかしな夢だったなぁ・・・。」" }, { "c": "msg", "p": "座布団を枕に金髪の少年は畳の上でうたた寝をしていた。" }, { "c": "msg", "p": "少年・・・といえるのか、女性のような美しい顔立ち、透き通るような真っ白な肌の色。" }, { "c": "msg", "p": "蒼い瞳に映るものは全てのものを誘惑せざるを得ないような奇妙ともいえる美しさがあった。" }, { "c": "msg", "p": "少女の声「ニルヒ、座布団を枕にするなんて行儀が悪いですよ。」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「あ・・・イルヤ・・・。」" }, { "c": "msg", "p": "少年の名はニルヒ。少女の名はイルヤといった。" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「だって畳ってさ、スースーしてひんやりとしてさ気持ちいいんだよ。イルヤも横になってごらんよ。」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ「呆れました・・・。私たちは好きで日本にやってきたというわけではないのに・・・。それよりもニルヒ、日本語はマスターされましたか?」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「この血があれば短期間の言語の習得も可能だよ。だから今は日本の文化をたしなんでいるのさ。中等部とはいえ、兄様の学校に転入することになるんだから。」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒは誇らしげに、そして嬉しそうに笑いをこらえているようだった。" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ「そうですか。しかし忘れないでくださいね。私たちはまだ13歳の少年少女であるということを。」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「双子の兄に他人行儀になる妹には言われたくないセリフだねっ。フフ。」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「それよりもさぁ、イルヤしよっか。」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ「あら?私たちは13歳の少年少女ではないのですか?フフフ。」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「形が13歳なだけでしょ?そんなこといいながら僕をその目で挑発してくるんだから・・・悪い妹だね。ハハ。」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤの瞳はニルヒ同様憂いと妖艶さに満ちていた。子どもの持つ無邪気な瞳では決してない。" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ「それにしても何故私たちを日本に呼んだのでしょう。遠い血筋とはいえもう没落した家系。それに私たちなど二人で生きていけるというのに。」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「どんな理由であろうとかまわないよ。いつも遠くにいた兄様に会えるんだから。想像するだけで血が沸騰しそうになるよ。」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ「私も同じ気持ちです。早く兄様に会いたい・・・。」" }, { "c": "msg", "p": "春の木漏れ日の日差しが差し込む中、二人は何かを求めあうように体を重ねあっていた。" }, { "c": "layer", "p": { "no": "2", "src": "266", "path": "20120818005224_72db3d07.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "同時刻" }, { "c": "layer", "p": { "no": "3", "src": "25", "path": "20120731134955_04ef3d43.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "?「華々しい中等部時代から全く別の高校に入学して0からのスタートなんて・・・。父さんもひどい人だなぁ・・・。ねえ悠矢」" }, { "c": "msg", "p": "悠矢「うるさい。お前が女生徒ほぼ全員に手をかけていたのがバレたんじゃないのか?琉生。」" }, { "c": "msg", "p": "琉生「僕はただ愛想よくしてただけだよ。来る者は拒まない。去る者は・・・寂しいけどね。悠矢は冷たすぎるんだよ。」" }, { "c": "msg", "p": "悠矢「お前にその言葉を他人に使う資格なんてないな。」" }, { "c": "msg", "p": "悠矢と琉生、ニルヒとイルヤ同様ここにもほぼ同じ顔を持つ双子の兄弟がいた。" }, { "c": "msg", "p": "兄の名は悠矢。弟の名は琉生。顔こそ似ているが性格は全く違うようだ。" }, { "c": "msg", "p": "それどころかお互い嫌悪し合っているかのようにも思える。" }, { "c": "msg", "p": "この二人も容姿端麗非の打ちどころがない顔立ち。それどころかどこか中性的でやや華奢な琉生は遠くから見ると女性のような美しい外見だった。" }, { "c": "msg", "p": "琉生「知ってた?僕に寄って来る女の子大半は兄さんのほうに興味を持ってたんだよ。」" }, { "c": "msg", "p": "悠矢「・・・。」" }, { "c": "msg", "p": "琉生「何も思わないの?やっぱり冷たい人だね。兄さんは。」" }, { "c": "select", "p": [ { "text": "悠矢「ふざけるな!お前は一体何がしたい!」", "jump": "59" }, { "text": "悠矢「勝手にすればいい・・・。」", "jump": "100" } ] }, { "c": "msg", "p": "琉生「驚いた・・・。兄さんも怒ることがあるんだね。兄さんの可愛いとこに免じて、次の場所では控えておくね。」" }, { "c": "msg", "p": "数か月前からニュースになっている出来事があった。" }, { "c": "msg", "p": "とある中学校で生徒が行方不明になり、発見された時にはまるで生気が抜けた状態で記憶が抜け落ちてしまっているという事件。" }, { "c": "msg", "p": "被害者の多くは女生徒だったが中には男子生徒もおり、事件があった中学校では謎の失踪事件として休校を余儀なくされていた。" }, { "c": "msg", "p": "そして3月という現在、失踪事件の中等部から高等部に進学するはずだったのだが、突然の父の命により4月から別の高校に進学することになった。" }, { "c": "msg", "p": "この双子の兄弟において、父の命令は絶対だった。それが何代も伝わる天地家の理だった。" }, { "c": "layer", "p": { "no": "5", "src": "266", "path": "20120818005224_72db3d07.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "それから一か月、七星(ななほし)学園、中等部・高等部の入学式がおこなわれた。" }, { "c": "layer", "p": { "no": "4", "src": "34", "path": "20120731140129_b90054c4.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「わーーーーーーーーーーーー!これが学校ってやつだねーーーーーーーー!」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ(あまり大声を出さないでください!!ただでさえ平べったい顔の人たちの中に私たちが入るだけでも目立ってしまうというのに!!)" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「仕方ないよ!だって見てよ!学校だよ!僕たちと同じ背格好をした人たちがたくさんいるよーーーー!★いつも屋敷の中だなんて退屈だったろ?」" }, { "c": "msg", "p": "女生徒「あの・・・。どこの国からいらしたんですか?」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒのはしゃいでる様子を見てか、複数人の女生徒が好奇心という名のもとにニルヒとイルヤを取り囲んできた。" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ(目をつかってはいけませんよ!)" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ(勿論そんなことしないよ~)" }, { "c": "msg", "p": "女生徒「?どうしました?」" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ「日本人の女の子って少し子どもっぽいけどみんな可愛い・・・アイダ!!!!!!!!」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ「私たち双子なんですー。日本語もまだよくわかってなくて・・・出身はロンドンなんだけどわけあって学校にも行けなくって・・・。色々お世話になっちゃうかもしれないけどよろしくね。」" }, { "c": "msg", "p": "イルヤのもじもじっぷりが効果を発揮したのかその場にいた女生徒だけでなく遠く離れていた男子生徒の注目の的にもなっていた。" }, { "c": "msg", "p": "ニルヒ(目をつかってもないのにいきなり注目されてるじゃないか!)" }, { "c": "msg", "p": "イルヤ(この国の文化である少女マンガを読みつくして予習はしていたつもりだったのだけど・・・。)" }, { "c": "msg", "p": "女生徒たち「かわいい~~~~~!私たちでよかったらなんでも力になるわ!" } ] }