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PLANET プロローグ
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金のからあげ
2024/10/23 17:13
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金のからあげ
初作品!よろしくお願いします。
立ち絵はこちらより→[ジュエルセイバーFREE] [http://www.jewel-s.jp/]
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さるみそ隊長
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{ "lines": [ { "c": "layer", "p": { "no": "0", "src": "1307", "path": "20150101224530_b9bc96ec.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "layer", "p": { "no": "1", "src": "2915", "path": "20180303002043_cd8ade65.png", "x": "0", "y": "3", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "「和泉さま!和泉さま!」" }, { "c": "msg", "p": "「こ、ここにおられましたか···。いけませんよ、勝手に旦那様のお部屋に入られては。」" }, { "c": "layer", "p": { "no": "2", "src": "2914", "path": "20180302233005_66b1ee8d.png", "x": "300", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "「おはよう、四辻。」" }, { "c": "msg", "p": "「なにをそんなに焦ってるの?あと、君もいずみでしょ?その『和泉さま』っていうの、やめない?」" }, { "c": "msg", "p": "「そもそも、この家の人はみんな和泉だしね」" }, { "c": "msg", "p": "ここは名門貴族である和泉家の屋敷だ。" }, { "c": "msg", "p": "僕の父親がこの家の当主。その一人息子であるところの僕、和泉千里(いずみせんり)も、当然そうなる予定として、教育を受けている。" }, { "c": "msg", "p": "「その和泉さまがどうして、こんなにマイペースに育ってしまわれたのか···」" }, { "c": "msg", "p": "嘆かわしい、なんて言ってめそめそとするのは、僕のいわゆるお付の従者。四辻伊澄(よつじいずみ)という。" }, { "c": "msg", "p": "よく泣くし、ちっこいし、体力も筋力もないけれど、僕にとって自慢の従者であるのは確かだ。なんといっても、料理の腕が良い。" }, { "c": "msg", "p": "「それで、四辻はどうして僕を探してたの?」" }, { "c": "msg", "p": "僕の質問に、四辻ははっと我に返ったようだった。" }, { "c": "msg", "p": "「そ、そうです!ボクは和泉さまを止めにきたんでした!」" }, { "c": "msg", "p": "「僕を止めに?」" }, { "c": "msg", "p": "「そうですよ!和泉さま、先日も本の中に入って何度も困ったでしょう!もう本の中に入るのは禁止です!" }, { "c": "msg", "p": "「でも、楽しかったよ?あっちの世界の問題も解決できたし。」" }, { "c": "msg", "p": "「うっ···で、でもダメなものはダメ、です。」" }, { "c": "layer", "p": { "no": "3", "src": "2916", "path": "20180303070849_ddde12e6.jpg", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "この世界には『ブックマーカー』という職業がある。特別な本に触れると、本の世界に入ることができる、特別な能力をもった人間だけがなれる職業。" }, { "c": "msg", "p": "和泉千里は、その才能に恵まれた。" }, { "c": "layer", "p": { "no": "4", "src": "2915", "path": "20180303002043_cd8ade65.png", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "「いくら才能があるとしても、貴方は和泉家の跡継ぎなんですからね。」" }, { "c": "layer", "p": { "no": "5", "src": "2914", "path": "20180302233005_66b1ee8d.png", "x": "300", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "「えー。やだなぁ」" }, { "c": "msg", "p": "「どっちかを選ばなきゃいけないなら、僕は『ブックマーカー』がいい。」" }, { "c": "msg", "p": "本が好きだ。" }, { "c": "msg", "p": "手にくる重みも、紙とインクの匂いも、丁寧に並んだ文字も。そこにある僕が見たことのない世界の存在を教えてくれる。" }, { "c": "msg", "p": "「···そりゃあ、和泉さまが本気でブックマーカーになりたいのでしたら、ボクだって応援も、協力もするつもりですが」" }, { "c": "msg", "p": "「えっ」" }, { "c": "msg", "p": "「そんなに驚いた顔をしないでください。当たり前です。ボクはあなたの従者なんですから。」" }, { "c": "msg", "p": "「でも、心配なんですよ。和泉さまは放っておくと食事も取らずに本を読み続けるでしょうし」" }, { "c": "msg", "p": "「それは···ごめん」" }, { "c": "msg", "p": "それに関しては前科があるなんてレベルではない。しょっちゅうだった。" }, { "c": "msg", "p": "「本の中に入るのだって、出てこられないかもしれないんですよ。」" }, { "c": "msg", "p": "触れたブックマーカーを本の中に誘い込む。そういう特別な本というのは、正式な名前はないけれど、周りから【禁書】と呼ばれている。" }, { "c": "msg", "p": "禁書は作者の未練によってできている。それも、ただの作者ではなくストーリーの中での作者である。" }, { "c": "msg", "p": "つまりはその物語のストーリーで作家として登場するキャラクターの未練によって、禁書はできる。" }, { "c": "msg", "p": "作者の未練を解消しない限り、ブックマーカーはその世界から出ることは出来ない。" }, { "c": "msg", "p": "さらには、ブックマーカーは本に触れた瞬間本に入ってしまうので、どんな内容の本だかわからないのだ。" }, { "c": "msg", "p": "「達成不可能な未練があったりすれば、和泉さまは、帰ってこれなくなってしまいます」" }, { "c": "msg", "p": "「うん。でも、その時はその時だとおもうんだよね」" }, { "c": "msg", "p": "「いや、ダメですよ?!!」" }, { "c": "msg", "p": "禁書に入る時は、名前を呼んだ人間を巻き込むことができる。" }, { "c": "msg", "p": "「四辻も一緒に行けば、問題なくない?」" }, { "c": "msg", "p": "「問題しかありませんよ?」" }, { "c": "msg", "p": "くどくど言っている四辻を軽く流しながら、父の本棚を漁る。このためにここに来たのだ。" }, { "c": "msg", "p": "本の中に行けたら良い。それが無理でも、面白そうな本を見つけられれば満足する。" }, { "c": "msg", "p": "「あ」" }, { "c": "layer", "p": { "no": "6", "src": "4", "path": "20120731111150_6ef6efd8.gif", "x": "0", "y": "0", "effect": "fadeIn" } }, { "c": "msg", "p": "少しの奥の脳にあった本に触れた瞬間、ぐにゃりと視界が歪む。" }, { "c": "msg", "p": "「和泉さま!?」" }, { "c": "msg", "p": "四辻がうるさい。ちゃんと呼んであげるって。" }, { "c": "msg", "p": "「四辻伊澄」" }, { "c": "msg", "p": "僕達2人は、ゆっくり思考を手放した。" } ] }